JACKET

[CD] ISGG-9892 / ¥1,852(税込)
rudie & records

M1 悩ましき夏
M2 恋のゆくえ
M3 僕といつまでも
M4 トンビがくるりと輪をかいて
M5 夕方SWIM (インストルメンタル)
M6 明日もここで待っている
M7 純愛
M8 ただよい

通信販売(ROCKET-EXPRESS)及びライブ会場にて販売

SPARKS GO GOやくましんいちのソロ新作、『Hitori Album 2』が遂に完成!!
4年振りのソロ新作も、自宅録音によるセルフレコーディング&セルフミックス。
前作に続き、全8曲をタイトル通り、ひとりで制作しています。
なお、マスタリングはユニコーンのABEDONへ依頼。
やくましんいちが、ひとりで制作を続け、完成させた音源をABEDONの1173 STUDIOへ持ち込み、
盟友ABEDONと共に聴いて、世に出す仕上げを行った至福の1枚となりました。





Music video



Live

SPARKS GO GO ファンクラブ「TEAM SxGxGx」会員限定ソロライブ
8/1(水) 東京都 LOFT HEAVEN (旧:Last Waltz in LOFT)

開場 19:00 / 開演 19:30
[全席自由]前売¥5,000(税込)+1Drink代¥600別途※整理番号付
問:LOFT HEAVEN 03-6427-4651
<SOLD OUT!>
※チケットはSPARKS GO GO OFFICIAL FANCLUB「TEAM SxGxGx」会員限定サイト内のみでの販売となります。
※公演当日は「TEAM SxGxGx」会員であること、購入者本人であることを確認後にご入場いただきます。
 会員限定サイト内の注意事項を必ずご確認の上、ご来場ください。
SPARKS GO GO OFFICIAL FANCLUB「TEAM SxGxGx」

8/5(日) 神奈川県 横浜THUMBS UP
開場 17:00 / 開演 18:00
[全席自由]前売¥5,000(税込)+1Food&1Drink飲食代別途※整理番号付
問:THUMBS UP 045-314-8705
<プレイガイド>
チケットぴあ 0570-02-9999[P:117-405] / ローソンチケット 0570-084-003[L:75660] / イープラス / SMA☆TICKET / THUMBS UP 045-314-8705
8/11(土) 栃木県 宇都宮コーヒー・ルンバ
開場 17:30 / 開演 18:00
[全自由]前売¥5,000(税込)+1Drink飲食代別途※整理番号付
問:COFFEE RUMBA 028-671-3003
<プレイガイド>
チケットぴあ 0570-02-9999[P:117-405] / ローソンチケット 0570-084-003[L:75660] / イープラス / SMA☆TICKET
8/12(日) 宮城県 SENDAI KOFFEE CO.
開場 17:30 / 開演 18:00
[全自由]前売¥5,000(税込)+1Drink代¥500別途※整理番号付
問:キョードー東北 022-217-7788
<プレイガイド>
チケットぴあ 0570-02-9999[P:114-986] / ローソンチケット 0570-084-002[L:22534] / イープラス / SMA☆TICKET
8/18(土) 京都府 紫明会館
開場 16:30 / 開演 17:00
[全自由]前売¥5,000(税込)+1Drink代¥500別途※整理番号付
問:夢番地(大阪) 06-6341-3525(平日11:00~19:00)
<プレイガイド>
チケットぴあ 0570-02-9999[P:117-058] / ローソンチケット 0570-084-005[L:52675] / イープラス / SMA☆TICKET
8/19(日) 愛知県 名古屋Live&Dining Breath
開場 17:00 / 開演 18:00
[全席自由]前売¥5,000(税込)+1Food&1Drink飲食代別途※整理番号付
問:ジェイルハウス 052-936-6041
<SOLD OUT!>

8/25(土) 神奈川県 江の島CurryDinner OPPA-LA
開場 15:00 / 開演 16:00
[全席自由]前売¥5,000(税込)+1Drink代¥600別途※整理番号付
問:OPPA-LA 0466-54-5625
※オーシャンビューの会場で日中に開場/開演いたします。お時間にご注意ください。
<SOLD OUT!>


【備考】
※3歳以上はチケットが必要となります。
※席種「全自由」は整理番号順の入場で一部立見となる場合がございます。
※席種「全席自由」は整理番号順の入場で全来場者の座席がございます。
※当日券は各¥500増となります。
Self liner notes

M1 悩ましき夏

 今年の夏も弾き語りやりましょうよってマネージャーから言われて、自分としてもやってもいいなと思ったんだけど、まぁ曲にも飽きてきてたし、カバー増やすのもひとつの手なんだけど、時間が取れたら新曲を作るのもいいんじゃないかと。
 そしたらちょうど"てさぐりのエレキ NEW RISING"のライブのあと次のライブまで1ヶ月半くらい間があったのと、スパゴーのアルバム『ELBOW DROP』作るにあたってちょうど機材を買ったんだよね。具体的に言うとリバーブなんだけどさ、結局レコーディングでは使わなかったんで、それ使えるなっていうのもありつつ。
 で、休み前半でパッと作って遊ぼうと思ってたんだけど、全然パッと作れなかったね。この曲はレコーディングを始めて二曲目に録った曲なんだけど、もう悩ましくて悩ましくて。前作同様、マイク立ててその前でじゃかじゃかアコギ弾いてくんだけど、まぁ下手で下手で。
 あと細かい話すると、去年の"ELBOW DROP" TOURでアコギとエレキを両方持って演奏する曲があったんだけど、そのせいでアコギが割れて、ツアーのあとに修理に出してたのね。その、頼んだ職人さんがすごく腕のいい人で、前よりもいい音になったんだけどさ、俺としては前の、ちょっと鳴らないくらいの感じが好きだったらしくて、あれあれあれ?みたいなところから始まって。
 多分この「悩ましき夏」は弾き始めて、音決めてよし録ろう、ってなってから3日間くらい弾いてたんじゃないかな。もう、ただ弾けないってだけで。レコーディングなんだし編集ってやり方もあるんだろうけど、自分が選んだのはそれが出来ない機材――それがいいと思って選んだんだけどね、っていうのもあり、間違えたらもう一回、つっかかったらもう一回って感じで、気づいたら「はっ! 3日やってる……!」みたいな、あげく最初に弾き出したものと全く違うものを弾いてんのね。ただ、気づいて最初に弾いてたのをやってみたけど、また違う気がして。ってことはその、全く違うフレーズっていうのが、自分のフレーズなんじゃねーかと。だって無意識に自分から出て来たもんだからさ。そんなこともあって、3日かかったし、納得してるかって言えばまだまだなとこもあるんだけど、なるべくしてこうなったんだから、いいんじゃないのかなって。
 歌詞はカバーでもよくやってる昭和歌謡的というか。ひとりになると、ビートルズとか弾き語りするのってすごく恥ずかしいんだよ。ピンクレディーやれって言われるほうが全然よくてさ。ひとりになると急に昭和歌謡曲のオヤジになるんじゃない? それでそういうテイストになっていくというか。そういえば、ひとりのときは海と夏と恋しか歌わねぇって決めてたのに、1曲目からこんな感じの曲になった(笑)。弾けなくて毎日泣いてたから、湿っぽい八熊が出ちゃったんだろうね。

M2 恋のゆくえ

 これは、相当前になるんだけど、元々スパゴー用に書いた曲で。みんなで曲持ち寄ってアルバムについて話してると必ず1、2曲外れる曲があるんだよ。俺自身も、自分で気に入って持っていった曲だけど、並べてくうちに「あ、これいらないわ」って気持ちになってさ、結局そのまま寝かせておいたりね、そういう曲の中のひとつで。
 スパゴーと違うっていうよりは、もっと違うアレンジできるんじゃないかってずっと思ってて。最初はバンド用にもっとドラマティックなアレンジだったんだけど、もっとのったらくったらやった方がいいかなと。それでやってみたらけっこう良かったんで。
 とか言いながらこれレコーディングで一番最初にやってるから、一番泣いてると思う。クリック入れてからギター録ってドラム録って歌入れて、って作ってったんだけど、聴いてみると何か生ドラムは違う気がして、結局キックは機械とか、いろいろ試行錯誤してました。何か淡々としてるほうがいいなと思って。ドラムの入ってる曲が何曲かあるといいなと思ってたし、どの曲がいいか考えたときに、この曲だなって。最後まで飽きさせずに聴いてもらうには、ギター一本じゃ絶対無理って思ったから。せっかくドラムセットあるし、ドラム叩くの嫌いじゃないし。
 今回仕事部屋にずっとこもって作ってたんだけど、作業してる間は正直トイレにも行きたくなくて。真剣に大人用のおまる買おうかと思った(笑)。部屋の中には黒い布を張ってあって真っ黒なんだけどさ、そこから一歩出るだけで、自分の中のモードががらっと変わっちゃうんだよね。ご飯も腹減ったら食いますけど、やっぱ少しめんどくさくなって、どんどん痩せてくね。そう思うと、俺が偉そうに言えるほどのことでもないけど、ものを作るって命を削ってるなーって。それはバンドでも、ライブやっててもだと思うんだけど。大げさな言い方すると、そういうことなんだなぁって感じた。

M3 僕といつまでも

 これは完全にタイトルありきだよね。グレコのエレキギターを持っていて、その音がいなたい音で好きでね、「砂に書いた涙」とかこれで弾いてたんだけど、オリジナルでこれに合った曲作れないかなと思って作り始めた。
 だからギターだけで進めるつもりだったんだけど、すきまのある歌にしたかったこともあって、何かバランスを取れないかとアコギも足したっていう。それで結果的に美しくなったからいいんだけど、ほんとはエレキだけで行きたかった。
 昔「約束」ってタイトルでスパゴーに書いた曲があるんだけど、それのサビが、春になれば夏になれば、みたいなフレーズで。その感じが非常にいいなと思ったものの、今さらそれをレコーディングするのもなって。それで、そのサビを使って何か形に出来ないかなとあれこれやり出したら、結局全然違う曲になったんだけど。
 これね、すげーいろんなパターン試したんだよ。キーを変えたりカポをつけたり、6、7パターンはやったと思う。これでアルバム出そうかなって思うくらい(笑)。
 前も言ったけど、いいじゃんって言ってくれる人がいないから、思いつくもの全部やってみるしかないんだよね。それでも、もうこれでいいでしょって思えるとこまでやったから。
 星野仙一さんの『やるだけやったらそれでいい』って言葉があるんだけど、いつもそれを思い出しながらやってるよ。1枚目の『Hitori Album』出してすぐくらいに星野仙一記念館へ行って、その言葉にいたく感化されて、Tシャツまで買って帰ってきたんだよね。
MVも作ってもらって……カメラマンの今井(俊彦)くんに、どの曲でもいいよって言ったらこれかなぁって選んで、作ってくれました。

M4 とんびがくるりと輪をかいて

 ライブでベースを弾くコーナーがわりと好評なこともあって、そういう曲を作るかと考えて作業を始めたんだけど、メトロノームとベースで作ってみたら、意外とメトロノームのチーンって音と元々のキーが合わなくて、そっからキーを変え……けどけっこうそれが難しくて、もうこの1曲でベースのアイディアを使い果たしちゃった(笑)。けど、もし次を作るなら全部ベースの曲でもいいかもね、自分が飽きなきゃ。
 メトロノームの置き場所ひとつにも試行錯誤したよね。最終的にはドラムのタイコの上に置いて、タイコの後ろ、上、下からマイク立てて、それで録ってみたら、しっくりきた。ベースの音にしても、普通なものを自分は好まないからね。どうしてもアクの強いものが好きなんで、それとうまく混ざるメトロノームの音を探すのがけっこう大変だった。
 歌詞は、この曲はアルバム唯一のロックンロールにしたかったので、ロックンロールと言えば車、車と言えばドライブ、みたいな感じで、友だちとふたりで江ノ島へドライブに行ったら、空をトンビが飛んでた、みたいなイメージで書いていって。  トンビは怖いんだよ、食べてるもんシャッ!と取ってくからね。しかもぶつかったりすることなく、食べ物だけ取ってく。パンやらおにぎりやら……けどすごいよね、タバコ吸ってても絶対寄って来ない。かなり目がいいらしいよ。そんな怖さをベースに込めました。トンビ怖いぞ!って感じの。
 今回ABEDONにマスタリングをお願いしたんだけど、自分でMIXまでやってみたけど最初はどうもしっくりこなくて、ABEDONにマスタリングを頼んでみるかーって電話したら、呼び出し音が聞こえたか聞こえないかくらいのタイミングで「はい」って出てくれてさ(笑)。そっからは話がどんどん進んで……あーこれはABEDONにマスタリングを頼めってことなんだろうなと思ったし、頼んで良かったなと思う。しっくりこなかったMIXは結局ABEDONとのマスタリング前に全部自分でMIXし直したりギター録り直したりして解決したんだけどね。

M5 夕方swim

 インストってね、作ろうと思って作れないものというか……だからインスト作れる人ってすごいと思うよ、自分で言うけど(笑)。ただ、作っておきながらどうやって作ったのか思い出そうとすると、全然浮かんで来なくてさ。
 この曲は、簡単に言うと♪チャワワ~ンっていうギターの音のイメージが全体にハマればいい、みたいな感じだよね。もうちょっとアメリカの田舎みたいな乾いた雰囲気を出すつもりが、聴いてみたら夕方だなぁと。それで夕方泳いでる感じにしようと。ライブのときにはベースを弾こうと決めていたので、そういう思惑も込めつつ。
 ほんとは1曲目のつもりで作り始めたんだけど、途中から、どうもそこじゃねぇなと思い出して、この5曲目って位置になった。

M6 明日もここで待っている

 これは、"てさぐりのエレキ"のときに譲ってもらったオムニコードを使った曲が、1曲あってもいいなと思って作ったんだよ。けど、最初リズムボックスで録ったリズムにオムニコード載せたら、オルガン教室の練習曲みたいな感じになっちゃって(笑)、後半でベースとギターを入れたんだったかな。それで何となく形になっていった。 
 いつかオムニコードだけでライブを……っていうのはちょっと無理か(笑)。まぁ、オムニコード自体ダメになっちゃったらもう新しく買うってわけにもいかないしね。あとから出たモデルで、全てのコードが弾けるヤツもあるんだけど、やっぱりこの音にはならないわけで。演奏できないコードがあるっていうところから曲を考えるのも面白いからね。
 あ、あとこれエンディングを考えてなくて。最初はバシッと切っちゃうつもりだったんだけど、何かあったかい空気感になっちゃった分、それも違うなと思って。それで1個ずつ音を消してった。イメージとしては、公園で遊んでたらひとりずつ帰っていって、最後ひとり残った、みたいな感じ。そのあたりもライブのときはどうしようかな。考え中。

M7 純愛

 これはほんとに古くて……たぶん『DESERT』『STONE』くらいの時期だと思うんだけど、いろいろ試行錯誤してた時期の曲で。それからずーっと頭にあって、弾き語りでやったりもしたんだけど、今回全部で6パターンレコーディングしてさ。もうね、アルバムにかかった時間の1/3はこれに費やしてると思う。毎日泣いてたもん(笑)。
 ライブでやったときのイメージもあるし、元々スパゴー用に作ったときのデモテープのイメージもあるし。それで最初はわりとデモテープのときの派手でドラマティックな感じでやってみたものの、全然話にならなくて、そっから削って削って、どんどん淡々とさせていって……聴く方にとってそれが正解かはわからないんだけど、結果的にこの形になったんだよね。
 ドラムも、アコギと歌のちょうど後ろにいる感じにしたくて、スネアだけ機械にしたり。人で言うと64歳くらいの熟練ドラマーが叩く、ドン、チッ、タ、みたいな感じっていうのかな。それは全部入れてみて、やっぱりこういう音だろうって見えてきたことなんだけど。
 この曲ってアルバムの中ではいろんな意味でインパクトがある気がしていて、それもあって入れていいものか結構考えたりもしたんだけど、自分ではもうこれしかないって形になったんで、入れてもいいのかなと。  歌詞はあえて書き直さなかった。昔過ぎて、人の曲をカバーしてるような感覚もあったからね。

M8 ただよい

 去年の夏の弾き語りツアー初日が札幌で、フェリーで行ったんだけど、帰りのフェリーでこのサビの頭のところが浮かんで、ずーっと頭にあったのよ。♪ほどよーく強く、って、ずーっと(笑)。それを形にしていった曲だね。
 これも最初はリズムもあってエレキも入ってて、どっちかっていうとカントリーっぽくしたかったんだけど、何か違うなってところから考えていって、途中で先に詞を書き始めたんだよね。それが朝方出来て、飯食ったあと録り出したら、あっというまに午後になっててさ、最後のなんか声はかすっかすでギターも弾けてないし、全然ダメやん、寝よう、っていったん寝たんだよね。
 で、1日空けて聴いてみたら、やっぱひどいんだけど、何か一番良くてさ。そのあと何度やり直してみても、それを超えるものが出来なかったんだよね。それで、だったらこれでいこうってことになった。  ギター間違ってるし、声もかすれてるし、本人的には複雑なんだけど、何かいいんですよ。
 アルバムの最後にしたのは、なんとなく「純愛」はラス前って気持ちがあって。そう思いつつこれを聴いてみたら、最後にいいんじゃないかなと。何か、続くって感じしない?それに湿っぽさやぐっとくる感じもあるし、いいんじゃないかなと決めました。
 "ほどよく"っていっても人それぞれじゃない? 俺には俺のほどよさがあって、聴く人には聴く人のほどよさがあって。そろそろ自分を許してもいい歳だしさ、ほどよく前を向いてりゃいいし、自分のいいとこばっかり見てたっていいじゃない、そんな気持ちも入ってたりする曲になったかな。