SPECIAL
SPARKS GO GO八熊慎一の自宅録音盤が限定リリース。
バンド結成24年目、フロントマン八熊の初ソロ作品。
自宅録音した全八曲はタイトル通り、ひとりで制作しました。

JACKET

[CD] ISGG-9890 / ¥1,890(税込)
rudie & records

M1 Surf Rider (Instrumental)
M2 かまくらのなまくらー
M3 夏の日はいつでも
M4 哀しきSummer
M5 サボタージュ
M6 Back Country Day (Instrumental)
M7 胸いっぱい 腹いっぱい
M8 TODAY

通信販売(ROCKET-EXPRESS)及びライブ会場にて販売。



Music video



Live

8/29(金) 渋谷7th FLOOR
開場18:30 / 開演19:00

8/30(土) 渋谷7th FLOOR
開場17:30 / 開演18:00
※SPARKS GOGO ファンクラブ「TEAM SxGxGx」会員限定ソロライブ

9/5(金) 名古屋 BL café
開場18:30 / 開演19:00

9/6(土) 京都MOJO
開場17:30 / 開演18:00

全公演:全席自由¥3,500(税込)+ドリンク代別途
※立ち見になる可能性もございますので、ご了承ください。
Live

9/29(月) 心斎橋Music Club JANUS
開場:18:30 開演:19:00

10/1(水) 広島 ライヴ楽座
開場:18:30 開演:19:00

10/3(金) 福岡 ROOMS
開場:18:30 開演:19:00

10/11(土) 横浜 THUMBS UP
開場:17:30 開演:18:30

11/3(月) 下北沢 440 four forty
開場:17:30 開演:18:00

11/9(日) SENDAI KOFFEE CO.
開場:17:30 開演:18:00

11/14(金) さっぽろばんけいスキー場 カフェベルクヒュッテ
開場:18:30 開演:19:00

11/15(土) さっぽろばんけいスキー場 カフェベルクヒュッテ
開場:17:30 開演:18:00

全公演:全席自由 ¥3,800(税込)+ドリンク代別途
※立ち見になる可能性もございますので、ご了承ください。
Self liner notes

M1 Surf Rider (Instrumental)

いくら探してみても
これを作った細かい時期がわからない。

歌詞カードには大抵
作った年と日にちが書いてあるのだが、
何せ歌詞がないインストなので
書いてない。

2004年から今までのデモテープ群には
入ってないので、
それ以前、
多分2002年か2003年くらいに
作ったものだと思われる。

今の器材で作り変えようと
何度か試みたものの、
音と演奏ははるかに良くなるのだが
何だかつまらない。

あの時のやくましんいちは
もう戻っては来ない。

あの時の空気は戻って来ない。

なので30代半ばのやくましんいちが
汗水たらして作った、
カセットテープのデモテープ。

その当時の空気感も一緒に楽しんでくれれば幸いです。

M2 かまくらのなまくらー

Surf Riderが
このアルバムの一曲目だと
録音前からすでに決めていたので、

二曲目はどんな曲が良いだろうと、
なんとなく散歩しながら、
頭の中でボヤ~っと
組み立てた曲。

(ファンクラブ会報のインタビューで
前々から全部の曲があったと
いうのは間違いです )

一番最初に
この曲から録音し出したので、
アコギを録るのにマイクを近くしたり、
遠くして見たり、
弾き方を変えて見たり、
器材を試したり、変えてみたりの
試行錯誤の繰り返しの毎日。

出した答えが、

綺麗に録れなくても
自分しかない世界と味わいがあれば良し。

これがこのアルバムの録音方法の基本となった。

最初タイトルは
"なまくらー"にしていたのだが、
なまくらは標準語か?
という疑問をかまくらで話していたので
このタイトルになった。

M3 夏の日はいつでも

2001年のデモテープに入ってた曲。
が、これも当時、
歌詞がついてなかったので
細かい月、日にちは分からず。

曲としては悪くはなかったのだが、
どうもBメロからサビが転調したように
聞こえて違和感があったので、

(ファンクラブ会報インタビューにもあるが、
当時スパゴーチーフマネージャー、
今は会長の原田さんも一緒にこの曲を聞いてて
サビで「んっ?」て顔をしたのを妙に覚えている )

なのでサビ前にもうワンメロディ増やして、
歌詞を書いて録音し直した。

もっと色々楽器を入れていたのだが、
最終的に使わず。
今聴いてみるともっと減らしててもよかったかも。。。
と、色々反省点もある。

まあ、ライブでギター1本だけで演ればいいか、
と思ったりして。

M4 哀しきSummer

これは1999年5月作。
その当時のタイトルは「やすらぎ」

スパゴーでも多分2000年あたりの
イベントで演ってみた事があるが、
それとは曲自体のキーも違えば、
もっとレゲエの様なポリスの様な?
アレンジだった。

最初、そんな感じのアレンジで作って見たのだが、
うーん、つまらん。
となり、

もう一つもっと遊んだボサノバ調で作ってみて
それを「哀しきボッサ」
というタイトルで完成としていたのだが、
他の曲と並べて流れで聴いていると
どうも気に入らなくなり、
(ここで全部の曲をつないで
マスタリング作業までしたのだが)

最後にまたキーを下げて、
アレンジも大幅に変えてまた作り直した。

全てはABEDONから借りた
'70年代のローランドのリズムボックス
のイメージの広がりから
色々遊べた感がある。

味わい深い昭和のリズム音を楽しんで下さい。

M5 サボタージュ

これは歌詞カードに、
2006年6月と書いてあった。

どうも夏前に曲を書いていることが多いらしい。

この曲こそ最初から
デモテープのまま入れようと決めていた。

色々甘いところはあって
やり直したいところはあるのだが、

絶対にこの世界感とこの味はもう出せないと。。

普通、自分の昔の曲はあまり聞いたりしないのだが、
これを作るにあたり、
この当時のデモをあさって聴いてみると、
かなり色んな事を模索、試行錯誤していて、
曲としての完成度はけっして高くはないのだが、
独りでへえ~っと
関心しながら、涙しながら(笑)
聴く事が出来た。

そして器材なんかよりも
造り手の熱意が心を動かす事を確信した。

M6 Back Country Day (Instrumental)

札幌でライブをして
次の日に倶知安に帰って
いつものように遊んでいると、
明日、みんなが山に行こうと言う。

次の日の朝、
友人達はスノーボード、
俺はガットギターを
背にかつぎ
歩き出した。

今年の冬は雪が多かったので、
春になってもまだ嘘みたいに
真っ白な山。
まったくもって濁りの無い
真っ青な空。
その中を歩いていると、
ここがどこだか分からなくなった。

決してそんな気分や景色は
文章でも音でも
完全には表すことは出来やしないけれど、

家に戻って来て
頭の中で鳴ってた音を
ただただ何にも考えずに
ギターを持ってレコーダーを回してみた。

これを聴いた友人達に
ダメ出しをされなければ良いが(笑)

M7 胸いっぱい 腹いっぱい

ずっと何年も前から、
ちょっと歌詞をメモっとくノートの隅っこに

"何千回も涙を流してく
たった1回の人生"

と走り書きがしてあって、
曲に詞をつける時に毎回使おうとするのだが、
何故かずっと使うことができずにいた。

今回「TODAY」が最後の曲だろうと
決めていたので、
その前に来る曲としたらと考えて、
この詞のフレーズありきで
先に詞を完成させてから
メロディーとコードをつけて、
あえて短く、
シンプルに完成させた。

タイトルは
小学生時代からの友だち、
ハーちゃんが東京に出て来てから、
友人達と一緒に初めて性風俗に行った時の
笑い話からいただきました。
ハーちゃんありがとう。

M8 TODAY

この曲こそ、いつ書いたのか
まったく覚えていない。

その当時のデモテープすら見つからない。
歌詞を書いたノートもない。

まあ、自分で完成させた曲に対して
いい加減過ぎなのだろう。

でもそうじゃないと、
新しい曲なんか書けやしない 。

独りで仕事部屋で作ってる時には
恐ろしく細かくこだわって、
頭抱えて悩んで作るくせに、
完成して
メンバーとスタッフに聞かせた時点で
もう自分の物という感覚は
あまりなくなってるのだ。

そしてアレンジだったり
もっとこうしたいというのは、
完璧に頭にあるのに、
いつ作ったとか、どう作ったとかは
ほとんど忘れている。
これは長くバンドで演っているせいなのか
どうかは分からないし、
みんながそうなのか、どうかも
分からないけれど。

悪く取られると困るのだが。
この感覚は理解してくれるだろうか。。

実際、
この曲はElectric Rhodes Orchestra( E.R.O )
に入っている曲なので、
E.R.Oのアルバムが2003年発売。
なので2001年か2002年くらいに作ったのだろう。

サビ前のメロディとコードが
今より多かった。
E.R.Oで演ろうとした時に阿部に
ここのメロディを削ろう。と言われて
シンプルにした記憶がある。

で、その後、
菅原龍平とのしりべし50、
THE GROOVERSの藤井一彦との藤熊ーー、
ザ、ビートモーターズの秋葉正志
とのアコギ弾き語りのユニットライブでも
演るようになった。

たまたまスパゴー以外の曲で
アコギで出来るとしたらと
思いついたのが最初で、
菅原君に
「いい曲っすね」と言われたのが、
自信になった。

アレンジ違いで色々作ってみた。
オーケストラみたいなキーボードを入れた物もあった。
ドラムを入れてギターがいっぱいのやつもあった。
が、それらを完成させてみると、
ギター1本と歌だけででやっぱり良いのだろう
と確信した。
そして最初から最後まで
部分的な直しはせずに
一切、手直しはない一発のテイク
で録ろうと決めた。

そう、どんなに時間がかかろうと
何百回も演ろうと、
誰にも迷惑はかからず、
自分が納得するまで出来るのが、
ひとり自宅録音の良さなのだ。

結局、自分が納得したテイクは
人が聴いてどう思うかは分からないけど、

小学生のやくましんいちを
中日ドラゴンズ好きにさせた炎の男
星野仙一のTシャツの背中に
デカデカとこう書いてあるのだ。

「やるだけやったら それでいい」

それを何度も何度も見ながら
このアルバムを作った。